【12 オフロード走行 - タミヤRCスタートガイド -】
1.走らせたくない路面、注意したい路面
荒れた路面が得意のオフロードマシンといっても、やはり苦手な路面はあります。無理をさせればこわれたり、故障したりする原因になります。次のようなことに注意して走行を楽しんで下さい。河原
こぶし大の石がごろごろしているような河原は、オフロードカーにとっては最悪の走行場所です。たとえば直径10cmの石ころでも、1/10スケールのオフロード カーにとっては直径1mの大岩です。こんな石がごろごろしている所での走行は、わざわざ愛車をこわしているようなものといえます。
水たまり
オフロードによくある水たまり。たとえレースであっても、水たまりはできるだけ避けて走行しましょう。受信機やサーボ、スピードコントローラーを水にぬらすのは故障の原因に。またモーターやバッテリーにとってもよいことではありません。浅い水たまりでも要注意。ハイスピードで突っ切れば水しぶきがひどくなり、受信機やサーボなどをぬらします。
草地
背の高い草があるような野原も、オフロードカーにとっては危険な場所です。ドライブシャフトなどに草がからみつき、無理に走ればモーターの焼きつきの原因になります。
砂利、砂地や砂浜
砂利や砂を深く敷きつめた路面は、非常に抵抗の多い路面です。走らせてもスピードが出にくく、モーターにも無理をかけることが多くなります。また特に乾いた砂地では、タイヤが砂の中にもぐり込んで走れなくなってしまうこともあります。
舗装路、芝生
コンクリートやアスファルトなどの舗装路面、それに芝生などの路面はグリップがよく、重心の高いオフロードカーでは、ハイスピードのコーナーリングは転倒につながりますので、スピードコントロールに注意。サスペンションを固くしたり、車高を落とすのもよいでしょう。
2.ジャンプ
オフロード走行には豪快なジャンプがつきもの。しかし20cmほどの高さのジャンプでも、スケール換算すれば実車では2mもの大ジャンプ。それだけにジャンプをうまくクリアするには慎重なコントロールが必要です。ジャンプへのアプローチはまっすぐに
斜めに進入してジャンプを飛ぶのは、空中で車体姿勢が乱れ、着地がうまくできない原因になります。ジャンプの踏み切りのラインと車体が直角になるよう、まっすぐに進入するのが基本です。
着地姿勢を考えてパワーコントロール
ジャンプからの着地は、少しフロントを上げ、後輪から着地するのが理想的。そのためにはジャンプの時のパワーコントロールが重要です。フルパワーをかけたままでジャンプすると、フロントが大きく上がりがち。またパワーを完全に抜いてしまうとフロントが下がり、前輪から接地する不安定な着地になりがちで す。ジャンプの時には少しパワーを抜くぐらいにします。
★パワーのオンオフで空中姿勢が変わる
ジャンプ中の空中にある状態でも、パワーのオンオフによって車の姿勢を変えられます。パワーオンすれば、モーターやタイヤの回転の反動で車のフロントが上り、パワーオフでは逆にフロントが下がります。
四輪が接地してからパワーオン
後輪が着地する前からパワーオンしたりすると、車はウィリー状態になったりします。パワーオンは四輪が接地してからが確実です。大きなジャンプは不利
見た目にはダイナミックですが、大きく、高く飛ぶジャンプはタイム的には不利です。車が空中にある時は惰性で前進しているだけで、その勢いも次第に失われるからです。タイム的には低く飛ぶジャンプの方が接地が早くなり、それだけ早く駆動力をかけられて有利になります。連続ジャンプでのコントロール
連続するジャンプを一気に飛び越えるのも豪快な見せ場です。しかし2つめ以後のジャンプの登り斜面に着地するのは、車体への衝撃も大きく、姿勢も不安定に なって加速にも不利。最初のジャンプは進入スピードを落としてなめるように通過し、最後のジャンプを確実に飛び越えられるようにします。
テーブルトップでのコントロール
ジャンプの頂点が平らになったテーブルトップ。平らになっている距離が短い場合はふつうのジャンプと同じようなコントロールでよいのですが、いったん頂上の平面に着地するような場合は、下りにかかる前に少しパワーを抜き、下りの寸前でパワーオンすれば、フロントがひどく下がるのを防げます。
3.走行後の手入れ
オンロードカー以上に汚れやすいのがオフロードカー。土ぼこりなどは固めのハケを用意して払い取るようにするのがよいでしょう。湿った土や泥がこびりつい た場合はティッシュペーパーなどで拭き取り、乾いてから残った土をハケで落とします。汚れがひどい場合は水洗いすることもできますが、受信機やアンプ、 サーボ、モーターやスイッチは必ず外してから。洗った後は水気をよく拭き取り、乾かしてからオイルやグリスをつけ直しておきます。