【08 日常のメンテナンス - タミヤRCスタートガイド -】

日常のメンテナンス

丈夫なRCカーですが、クラッシュが度重なれば傷みもひどくなります。 また走行をくり返すことによって各部の摩耗や疲労も進みます。手入れをしないでおけば、どうしても車の調子は悪くなりがち。 定期的に愛車をチェックして、必要ならスペアパーツなども利用して、常にベストコンディションでの走行を楽しめるようにしておきましょう。★メンテナンスについて別の記事を読む

1.RCメカのメンテナンス

受信機やアンプ、サーボは精密な電子機器ですから、ホコリなどついていないよう、常にきれいにしておきます。 特に受信機のコネクターの取付け部は時々コネクターを取り外し、ホコリがたまらないように掃除して下さい。 また取付け用のネジや両面テープもチェック。 ネジがゆるんでいたら増し締め、テープが弱っているようなら貼り替えます。

■受信機のアンテナが切れたら
プロポのメーカーに送って修理を依頼します。送信機アンテナももちろんですが、正しい長さがないとノーコンの原因になります。 また、受信機アンテナの被覆がむけたりしたら必ずビニールテープで保護しましょう。むき出しになった芯線が金属部分にふれるとノーコンになります。

2.電気関係のメインテナンス

RC装置は、機器・配線とも重要なチェックポイント。確実なコントロール、走行のためにメンテナンスは欠かせません。

■コード類のチェック
コード類はシャーシとこすれ合って被覆がやぶけたり、引っ張られてハンダ付けがとれかかったりと、いたみやすいところです。 被覆がむけたところは必ずビニールテープでカバーし、とれかかったコードはハンダ付けをやり直します。 RCメカのコードのいたみはノーコンの原因に、モーターコードのいたみは走行不能になるばかりではなく、ショートしてコードが燃えたりする原因になりますから要注意です。 また、走行用バッテリーの修復は危険を伴いますので、タミヤ・カスタマーサービスへご用命ください。

コネクターの手入れ

コネクター類は、着脱をくり返すうちに内部の接続金具が広がって接触不良を起こすことがあり、そのままにしておくと発熱したり、コネクターが変形する原因になります。時々内部の接続金具の状態 をチェックし、広がっているようならドライバーの先などで直します。またモーターコードとの接続コネクターもゆるんでいないかチェックします。

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3.モーターのメンテナンス

電動RCカーではモーターも消耗品といえます。長く使っていると性能が落ちてきますから、時には交換してみて下さい。また、ギヤのかみ合わせがきつかったり、回転部の状態が悪いままで無理に走らせたり、深い砂利など抵抗の多い路面で走らせ続けると、モーターがひどく発熱して焼付くことがあります。この場合も交換が必要です。

ローターやブラシの交換

モーターの性能低下の大きな要因は、徐々にブラシが磨耗してローターのコミュテーター部が傷むという点にあります。高性能タイプのモーターでは分解整備ができるようになっており、交換用のスペアブラシやコミュテーター研磨用のクリーニングブラシなどが発売されていますから、これらを使用することで、モーターのコンディションを維持することができます。

ノイズキラーコンデンサーに注意

RCカー用のモーターには、モーターの回転で発生するノイズ(雑電波)を押さえるノイズキラーコンデンサーが装着されており、これが取れるとノーコンの原因になります。 コンデンサーはケース内部やエンドベルにハンダ付けされていますが、取れかかっているようなら付け直します。 なお、モーターのなかには脱落の心配がないチップ型コンデンサーを採用しているものもあります。

4.シャーシ各部のメンテナンス

RCカーの走りの基本となるのがシャーシ。走行で力のかかる部分が多いだけに、しっかりした手入れがベストコンディションを保つのに役立ちます。

ネジのユルミ、いたみ

走行中の振動でネジは自然にゆるむことがありますから、時々増し締めをします。また、頭のつぶれかかったネジや角が丸くなったナット、ショックで曲がってしまったネジなども交換しておきます。

ギヤやジョイントのチェック、 グリスアップ

ギヤやジョイントは、丈夫な金具や樹脂でできていても、パワーを伝えるためにこすれあって摩耗します。 グリスがついていないとその摩耗がひどくなりますから、時々チェックして必ずグリスをつけて下さい。 またF1モデルのようにギヤが露出しているタイプでは、砂つぶなどをかみ込んで歯がいたむこともあります。そんな時には交換がベスト。 さらにギヤやジョイントの摩耗が進んで、ガタが大きくなっているようなら、やはり交換します。

シャフトの曲がり

コースアウトや衝突で大きなショックを受けるとシャフトも曲がってしまうことがあります。特にF1モデルのリヤシャフトや四駆マシンのセンターシャフ トなどは、曲がり方が少なくても車輪のブレや振動の原因になって走りに悪影響が出ます。時々はずして曲がりがないかチェックし、曲がっているようなら新しい ものと交換します。

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シャーシフレームのゆがみ、いたみ

車の骨格となるのがシャーシフレーム。高い強度を持っていますが、衝突などが度重なるとゆがんだり、いたんできたりします。平らな台の上に車を乗せ、図の ようにそっと持ち上げた時に片方の車輪だけが早く台から離れてしまうようなら、シャーシフレームのゆがみやサスペンションの狂いが考えられます。サスペン ションをチェックして左右で狂いがないようなら、シャーシフレームのゆがみです。ゆがみとは逆の方向に力を加えて修正することもある程度はできますが、交換するのがベストです。またシャーシ各部にあけられたネジ穴も力のかかるところです。ネジ穴からヒビが走っていないかもチェックポイントです。またサブフレームやギヤボックスの変形もチェックします。

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サスペンション・ダンパーのチェック

サスペンションもクラッシュなどでいたみやすい部分です。アームの曲がりやネジ穴のいたみ、取付け部のガタなどをチェックして、状況に応じてパーツを交換しましょう。また、オイルダンパーは走行中の激しい動きや内部のゴムリングなどの劣化によってオイルもれが生じますから、時々オイルの量をチェックして補充します。衝突のショックでダンパーシャフトが曲がってしまった場合には、はやめに交換しましょう。

ステアリングリンケージのチェック

ステアリングサーボの動きを前輪に伝えるリンケージ部も衝突などのショックでいたみやすいところ。特にサーボセイバーは大きな力を受け、次第に疲労してきますから時々交換します。また、ボールジョイントもショックで外れたり、着脱をくり返しているうちにクセがついて外れやすくなりますから、やはり時々交換しておくのが確実です。

ドライブベルトのチェック

ベルトドライブ4WDで、前後のパワー伝達の要となるドライブベルト。それだけに、メインテナンスは欠かせない部分です。ドライブベルトは基本的には駆動抵抗にならないようにゆるめに張り、加速時に歯トビするようならベルトテンショナーで張りを調節。また、ベルトが傷ついていたら交換します。さらに、前後のプーリーが汚れていたらきれいにします。

ボディの補修

ちょっとしたボディのひび割れやいたみでも実感を損ないますし、走行中の振動などで破損が進んでフェンダーがタイヤにふれたりすれば走りにも影響します。ポリカーボネート製のボディは接着剤が使えないため、ボディを切り抜いて残ったポリカボ板などを裏からグラステープやアルミグラスメッシュテープなどで止めて補強しながら補修。プラスチックボディの場合はプラバンなどでやはり裏から補強し、プラモデル用接着剤や瞬間接着剤で接着します。

RCカーの保管

RCカーを走らせない時は、必ず走行用バッテリーや受信機用電池を車体から外しておきます。また、長期間タイヤを下につけたままおいておくと、重みでタイヤがへこんだままになることがありますから、走らせない期間が長くなるようならホイールを外しておくか、 フレームの下に台をあてて、ホイール(タイヤ)を浮かせておきます。

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