はじめよう『ミニ四駆コンデレ』 バックナンバー

ミニ四駆コンクールデレガンス入賞経験者にインタビュー!〈第1回〉

インタビュー第1回は、マシンの出来栄えに加え撮影センスも必要となる『撮り四駆賞』の受賞経験があり、撮影テクニックを分かりやすく伝授&解説するブログ『ミニ四駆撮影ラボ』を運営しているタケさんにお話を伺いました!
タケさん X(旧twitter)アカウント:@tktk_knowledge/ブログ:ミニ四駆撮影ラボ

タケさんの過去作品ピックアップギャラリー

  • 【JC2023コンデレ1】
    【テーマ部門賞】

    〔 題 名 〕StarT α (Star Terraformer Alpha)

  • 【JC2022コンデレ1】
    【撮り四駆賞】

    〔 題 名 〕Run in the sky

  • 【JC2021コンデレ3】
    【Happy Halloween Show】

    〔 題 名 〕Halloween Saber EVO

── SNSでのコンクールデレガンスになり、制作する作品の傾向は変わりましたか?

(タケさん回答)
「SNSコンデレでは『マシンのコンセプトが明確になっていること』『コンセプトが文章で伝わりやすいように表現できていること』『コンセプトや世界観が伝わる個性的なマシンであること』『コンセプトや世界観が伝わる美しい写真であること』この4点を意識するようにしています。〈JC2021コンデレ3〉で初めて入賞したのですが、〈1〉と〈2〉の入賞作品を隈なく見て、『どういった作品が入賞しているのか?』を分析し、先程挙げた4点は必ず意識するようにして作品を作成しました。」

「リアルコンデレの参加は2015年あたりのスプリング東京大会だと記憶しています。この頃はまだSNSもやっておらず、ミニ四駆を細々と続けていただけで、コンデレも『まずは参加してみよう』の気持ちでの初参加でした。結果発表を確認しに行くと、【優秀賞】の札があり歓喜したのですが、置き間違いとのことで落胆しました。」(その節は申し訳ありませんでした…!!!!)

「後で分かったことですが、別の方のライキリと置き間違えが発生したみたいです。これを機にしばらくコンデレは参加していませんでしたが、『次からは本当に優秀賞とれるくらいカッコイイの作るぞ!』とモチベーションが上がる結果となりました。」

 
 ✓チェックポイント!
@ マシンのコンセプトが明確になっていること
A コンセプトが文章で伝わりやすいように表現できていること
B コンセプトや世界観が伝わる個性的なマシンであること
C コンセプトや世界観が伝わる美しい写真であること
 

置き間違いというトラブルもあったコンデレ初参加作品
「この作品はコンセプトもあやふやで『とりあえず好きな配色で塗った』というような感じでした(汗)」

── 限られた画像枚数で、より作品をアピールするために気をつけている事はありますか?

(タケさん回答)
「X(旧Twitter)の画像投稿数4枚の中で、『マシンの全体像が分かりやすく伝わること』と『作品のコンセプトが伝わる写真になっていること』を気をつけています。」

  • ▲1枚目の写真

  • ▲2枚目の写真

  • ▲3枚目の写真

  • ▲4枚目の写真

(タケさん回答)
「1枚目から3枚目までは、前後斜上からの俯瞰写真と真横や斜横からの写真を選び、ラスト1枚で作品の世界観が伝わるような写真にしています。また、3枚目に持ってくる真横の写真は『マシンのカッコ良さ』が際立つように鏡面反射にするよう心がけています。」

── 写真で魅せるSNSコンデレならではの構図やライティング、背景など、撮影時にこだわっている事はありますか?

(タケさん回答)
「マシンの全体像が伝わるように、斜め上からの俯瞰写真を必ず入れるようにしています。また、撮影の際『どの角度から見るのが一番カッコよく見えるか?』を意識して、撮影前に色々な角度から舐め回すように見ています。そこで『この角度だ!』というのを見つけ、その角度で撮影するよう心がけています。」

「また、飛行機模型用のディスプレイスタンドを使うと躍動感のある写真が撮影できるのでそちらも気に入っています。その際、タイヤを回転させた状態にするとより映える写真になると感じています」

 

躍動感がぐんと増すディスプレイスタンド!

(タケさん回答)
「背景色は、マシンの配色によってホワイト・ブラック・グレーの3つを使い分けるようにしています。」

 

「ライティングは、マシン全体をはっきりと見せたい時には『真上』から、雰囲気のあるオシャレな写真にしたい時は『斜め上』からのみ、と大きく二つ使い分けしています。斜め上からのみのライティングはマシンに『影』を落とせるのでグッと雰囲気が出ます。」

 
 ✓チェックポイント!
ホワイト マシンの配色が濃い色の時に使用
ブラック マシンの配色がホワイトメインや明るいカラーの時に使用
グレー 使いやすい背景色。マシンの配色を選ばない様々な場面で使用
 

上:真上からのライティング
下:斜め上からのライティング

  • ▲背景色:ホワイト

  • ▲背景色:ブラック

  • ▲背景色:グレー

(タケさん回答)
「ブラックの背景には『ハイミロン』という生地を使っています。『ベロア』のような質感の生地で光の吸収率が高く、上記写真のように背景が反射することのない真っ黒な背景にすることができます。」

── 撮影カメラは主に何を使っていますか?

(タケさん回答)
「カメラは『iPhone 13 Pro』の0.5倍、1倍、3倍のいずれかで撮影するようにしています。最近はミラーレスカメラの『EOS Kiss M2』も使っています。一つ前のモデルになりますが、スマートフォンと比べるとやはり綺麗に撮影できます。」

── これさえ抑えたらマシンをカッコよく撮影できる!というTIPSがあればお聞かせください!

(タケさん回答)
「本格的な撮影ボックスがなくても、ライトさえ少し良いものを用意できれば簡単に綺麗に撮影できるのでオススメです!100円ショップや雑誌の付録のLEDライトなどを使って、お手軽に綺麗な鏡面反射の写真が撮影できるブースの作り方を紹介します。」

【必要アイテム】
  • ▲収納ボックス&A4クリア下敷き
    個数:1

  • ▲カメラ用スタンド
    個数:2

  • ▲レフ板
    個数:2

  • ▲LEDライト
    個数:2

【撮影ブース準備手順】
  • @収納ボックス&マシンを設置!
    収納ボックスを設置し、中にA4のクリア下敷きを置きます。鏡面反射の範囲も撮影しやすいよう、マシンはやや奥に設置します。

  • Aライトを設置!
    ライトをカメラ用スタンドに取り付け、マシンではなく、箱の奥に向かって光を当てます。ライトは高価なものでなくても、雑誌の付録や100均の大きめのLEDライトでも代用可能。

  • Bレフ板を設置!
    光が逃げないように、レフ板を写真のようにスタンドの上に乗せ立てかけます。

  • C撮影!
    撮影後、下敷きと床面の境界線が消えるくらい「露出」を上げて完成です。簡単にカッコイイ鏡面反射写真を撮影することができます!

── 2024年の抱負をお聞かせください!

(タケさん回答)
「プラ板やパテを使った造形はまだまだ苦手ですが、2024年も引き続きNEW ERA賞を目指して作品作りを行なっていきます!また、今年はもっと自然光を活かした屋外での撮影にチャレンジしていきたいです。その過程で、SNSやブログで撮影方法等の情報を発信し、ミニ四駆のさらなる盛り上がりやコンデレ参加者の増加に貢献していきたいと思っています!」

── 貴重なお話をありがとうございました!

マシン撮影時の背景色の選び方からイケてる鏡面反射写真の撮影方法まで、興味深い話題が盛りだくさん!ディスプレイスタンドを使用した撮影など、すぐに実践してみたくなるアイデア満載でしたね。自然光を活かした屋外撮り四駆も楽しみにしています!

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