タミヤ耐久レース選手権大会規則

有名なル・マン24時間やデイトナ24時間など、実車でレースで盛んに行われる長距離レース。こうした例にならい、電動RCカーによる長距離レースとして企画されたのがタミヤ耐久レース選手権です。チーム戦で競われる耐久レースの楽しさは、車の走行性能の優劣だけでは勝負が決まらない点。レースに勝ち残るには、すぐれた走行性能に加えて長時間を走り切れる耐久性・信頼性が欠かせません。また、同じ電池でもアクセルワークやギヤ比の違いで走行時間に差が出るので、電池の交換回数など含めた作戦作りが重要です。加えて、故障や事故がおきた場合の対策も必要になるなど、通常のレースにはない楽しさが魅力です。

大会規則は状況に応じて追加される場合があります。
大会参加の際には「タミヤグランプリ 車輌規則の追記事項 」も併せてご覧下さい。

第1条 参加チーム

参加はすべてチーム制とします。1チームは5名以上で構成され、うち3名以上はドライバー、ほかはピットマン及び周回計測係とします。なおドライバー、ピットマン、周回計測係が互いに他を兼ねてもかまいません。(大会により詳細は異なります。)

第2条 競技車

競技車は、タミヤグランプリ大会規則で定められたタミヤ電動RCカー及びエンジンRCカーに限られます。

タミヤグランプリの規定にかかわらず、予備車については一切使用することができません。ただしボディおよびシャーシフレーム以外は、レース中交換することができます。なおラジオコントロール装置については、交換した場合も同じバンドを使用して下さい。

第3条 モーター及びエンジン

動力用のモーターおよびエンジンについてはタミヤグランプリの規定に準じ、仕様・形式については募集要項で明示します。

第4条 動力用電池

電動RCカークラスではタミヤ製7.2Vバッテリーまたは6.6VLFバッテリーを無改造で使用するものとし(1700MPは使用不可)、回数の制限なくレース中に交換できるものとします。
※大会によっては使用可能なバッテリーが制限されます。詳しくは各大会申込用紙をご覧ください。
※バッテリーの修理は弊社カスタマーサービスをご利用下さい。

第5条 ラジオコントロール装置

法律で定められた周波数の範囲内の電波を使用するもので、レースの参加にはナローバンド対応の27MHz帯、40MHz帯プロポまたは、2.4GHz帯プロポが必要です。送信機には(財)日本ラジコン電波安全協会の登録シールが貼られたものを使用します。

第6条 レース

レースは規定時間内での周回数の多少によって順位を決定する周回レースとします。
ドライバーは、電動カークラスではバッテリー交換時、エンジンカークラスでは給油時に、必ず交代を行わなければなりません。
レースのスタートは、スターターまたはスタートシグナルブザーなどの合図によるスタートとします。
周回は、競技車が自走してコントロールラインを通過した場合のみ、1周と算定します。修理、調整など、いかなる理由にかかわらず周回途中で競技車をピットに回収した場合には、1周とは数えられません。
バッテリー交換は、必ず指定されたピットで行うものとします。
レース中、コースアウト、転覆などによって競技車が走行不能となった場合、同一チームのピットマンがコースに復帰させ、レースを続けるものとします。
レース中の事故などにより、競技車が破損した場合の修理は、必ず指定のピットで行うものとします。またボディが外れた場合もピットに戻して、ボディをつけなおしてからコースに復帰させて下さい。なお、競技車はボディが無い状態でレースを続けることはできません。またボディが破損した場合は、必ずピットで可能な限り原形に近く修理してレースを続けるものとします。
ピットインの場合は、必ず指定のピットで完全に停止するものとします。
コースアウトして近道になってしまった場合(ショートカット)は、コース内を逆走することなく自走するか、またはコースマーシャルの手によって正規のコースに復帰しなければなりません。
あらかじめ定められた時間となった周回をもってレース終了とします。
順位決定は完了周回数の多い競技車を上位とし、規定された時間までの周回数を完了周回数とします。
完了周回数が同一となった場合は、先にレース終了合図を受けた競技車を上位とします。

第7条 リタイア

競技車の破損などによりレースの続行が不可能となった場合には、レース主催者にリタイア届け(口頭による)を提出することが義務づけられます。

第8条 ペナルティ(罰則)

以下の項目に該当した場合は、周回数減算のペナルティが課されます。
・ショートカットを行い正しくコースをまわり直さなかった場合。
・故意にコース及びピットロードを逆走した場合。
・ピットインすることなく、ピットロードを通過した場合。
・他チームのマシンを妨害した場合。

第9条 失格

以下の項目にあてはまる競技者は、失格とされます。
・車検後に競技車についての規定に違反する改造を行ってレースに出場した場合。
・その他フェアプレイの精神に反し、他のレース参加者に不快の念をおこさせる行為のあった場合。

第10条 車体検査

すべての競技車は、競技車についての規定を満たすものであるかレース前後に車体検査が行なわれ、規定に反する部分がある場合は、修正されない限りレースへの参加はできません。
レース終了の時点で再車検が行なわれるものとします。レース後の再車検において競技車についての規定に反する部分が発見された場合は無断で改造が行なわれたものとみなされ、失格となってそれまでのレースの記録はすべて無効とされます。

第11条 レースの成立

天候などにより、レースの続行が不可能と判断された場合、規定時間の半分が経過していればレース成立と見なし、それまでの完了周回数をもって順位が決定されます。

第12条 レースの不成立

天候または参加者の人数により、レースを行うことが困難と判断された場合、レース不成立として延期または中止となります。

第13条 出場制限

ラジオコントロール模型関係のメーカーから援助を受けている個人およびチームは参加できません。
2チーム以上で同一競技車を共用しての参加はできません。
1名で2チーム以上に参加することはできません。

※この大会規則に掲載されていない点については主催者の決定によるものとします。